【体を柔らかくする応用知識⑥】柔らかくしすぎない方がいい関節とは?

 

今回は少しマニアックなお話。

それは、「関節の中には、柔らかくしすぎない方がいい関節もある」ということ。

今回は、【ジョイントバイジョイントセオリー】=関節の役割について解説していきます。

単なる「体の柔らかさの話」にとどまらず、あらゆる不調・痛みを解消する上で、知っておきたい知識です。

 

「ストレッチをしても、効果を感じられないどころか、逆効果になっている気がする」

「体は柔らかいけど、あちこちが不調で辛い」

「ストレッチをしているのに、なかなか柔軟性が上がらない」

こんな方は、「関節の役割」を知ることで、その悩みを解決する方法がわかるでしょう。

 

【関節の役割】
モビリティとスタビリティとは?

まず、関節には大まかな「役割」があります。

それは、「モビリティ(可動)」と「スタビリティ(安定)」の2つ。

  • モビリティ関節
    →関節の可動性(動きやすさ)が求められる関節
  • スタビリティ関節
    →関節の安定性が求められる関節

 

これらはそのまま筋肉の役割にも当てはまります。

つまり、

  • モビリティ関節(に付着する筋肉)は動きやすい方がいい
  • スタビリティ関節(に付着する筋肉)は安定している方がいい

ということ。

「動きやすさ」を別の言い方にすると「柔軟性」、
「安定している」を別の言い方にすると「筋力」です。

(正確には少し違いますが)

 

【関節の分類】
モビリティ関節とスタビリティ関節

では、具体的に、どの関節がモビリティ関節で、どの関節がスタビリティ関節なのか?

一覧にして見ていきましょう。

 

  モビリティ関節 スタビリティ関節
背骨 胸椎 頚椎
 

腰椎&仙腸関節

肩甲骨 肩甲骨
肩関節
手首  
股関節 股関節
足首 膝関節

 

こう見ると分かる通り、関節の役割は「交互」になっています。

  1. 背骨
    • 頚椎(S)
    • 胸椎(M)
    • 腰椎(S)
    • 肩甲骨(MS)
    • 肩関節(M)
    • 肘関節(S)
    • 手首(M)
    • 股関節(MS)
    • 膝(S)
    • 足首(M)

 

モビリティとスタビリティ

 

【痛みの根本原因】
関節の役割不足

そして、ほとんどの不調・痛みの根本原因は、

  1. モビリティ関節の可動性不足
  2. スタビリティ関節の安定性不足

のどちらかにあります。

つまり、

  1. モビリティ関節が動きづらいから
    →その代償でスタビリティ関節が動かなくちゃいけない(負担→痛み)
  2. スタビリティ関節が安定しないから
    →その代償でモビリティ関節が硬くなろうとする(負担→痛み)

という流れ。

 

具体例を出しましょう。

  • 胸椎が動きづらいから
    • 頚椎に負担(首肩こり)
    • 腰椎に負担(腰痛)
  • 腰椎が不安定だから
    • 腰椎に負担(腰痛)
    • 胸椎に負担(背中の張り)
  • 頚椎が不安定だから
    • 頚椎に負担(首肩こり)
    • 胸椎に負担(背中の張り)
  • 肩甲骨が動きづらいから
    • 頚椎に負担(首肩こり)
    • 肩関節に負担(五十肩)
    • 胸椎に負担(背中の張り)
  • 股関節が動きづらいから
    • 腰椎に負担(腰痛)
    • 膝関節に負担(膝痛)
  • 膝関節が不安定だから
    • 膝関節に負担(膝痛)
    • 股関節に負担(股関節痛)

 

役割不足による代償

 

なんとなくイメージできるでしょうか?

だから、

  • 首肩こりだからといって、首のストレッチばかりすると
    →頚椎がさらに不安定になって、首肩こりが悪化する
  • 腰痛だからといって、腰のストレッチばかりすると
    →腰椎がさらに不安定になって、腰痛が悪化する

といったことが起こります。
恐ろしいですね。

 

【痛みを解消する方法】
役割に合ったアプローチをする

じゃあ、どうすれば不調や痛みを解消することができるのか?

それぞれの関節が、それぞれの役割を果たせるようになればいいのです。

 

つまり、

  • モビリティ関節は→動きやすくしてあげる(柔軟性アップ)
  • スタビリティ関節は→安定してあげる(筋力アップ)

ということ。

(前提として、すべての関節は柔軟性と筋力が必要です)

 

具体的には、

  • 胸椎・肩甲骨・肩関節・手首・股関節・足首(の筋肉)は→柔らかくする
  • 頚椎・腰椎・仙腸関節・肩甲骨・肘関節・股関節・膝関節(の筋肉)は→鍛える

ということですね。

これが機能改善の基本、【ジョイントバイジョイントセオリー】と言います。

 

関節の役割に合ったアプローチを

 

【モビリティファースト】
緩めてから→鍛えよう

また、【モビリティファースト】という考え方もあります。

これは、「鍛えるよりも先に、柔らかくしましょうね」ということ。

体が硬いまま鍛えようとしても、「鍛えたい筋肉」を使いにくいため、逆効果になってしまうからです。

 

例えば、

腰痛改善のために、腹筋(クランチ)をすると→痛くなる

事前に腰・股関節周りを緩める

股関節痛・膝痛を改善するために、スクワットをすると→痛くなる

事前に股関節・足首を緩める

というふうに、先に緩めてあげること。

 

「モビリティ関節には可動の役割が、スタビリティ関節には安定の役割がある」とは言いましたが、
これらは”主な役割”なので、結局はどちらの関節にも可動性と安定性が必要になってきます。

だから、首まわりも腰まわりもある程度のストレッチは必要です。

ただ、緩めるだけでは足りないから、スタビリティ関節まわりには、ちゃんと筋力をつけてあげる。

 

簡単にいうと、

「緩めて→鍛えれば、あらゆる不調が解消する」

ということですね☆

これが【リリトレ(リリース&トレーニング)】に込められた意味なのでした。

 

緩めてから→鍛えよう

 

【まとめ】
関節の役割に合ったセルフケアを

リリトレではなるべく、「シンプルでわかりやすい不調解消法」ということで、
「不調を感じる部分周辺を緩めて→鍛えればOK」というふうに伝えています。

ですが、もう少し細かく言うと、

  1. 筋肉・関節は全体的に緩めたほうがいい
  2. けれど、スタビリティ関節のストレッチはほどほどに
  3. モビリティ関節はしっかりストレッチをして、スタビリティ関節はしっかり鍛えましょう

ということになります。

わかりにくいですよね。苦笑

 

だからここではシンプルに、

「緩めて→鍛えれば、あらゆる不調が解消する」

とだけ覚えておけばOKです☆

 

あなたの体が柔らかく、そして強くなりますように。




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